オープンデータはこんな形で活用されています
オープンデータは、公開されるだけでなく、実際に活用されることで、その価値を発揮します。多くの人が利用し、新たなサービスや学び、地域課題の解決につながってこそ、その価値が発揮されます。
国土交通省では、2024年4月1日より不動産取引の際に参考となる情報(価格、周辺施設、防災、都市計画など)を重ね合わせて表示させるWebGISシステム「不動産情報ライブラリ」を運用しています。
環境省では、2024年5月9日から海洋表層に漂流するマイクロプラスチックについて、世界中の研究者や機関、政府等から提供されたモニタリングデータを収集し、プラスチック分布や調査地点等の2次元地図と併せて提供するデータベース「Atlas of Ocean Microplastics(通称:AOMI)」を公表しています。
海上保安庁では、2026年5月12日の海上保安の日に合わせて、日本周辺の海底地形データを活用した「Minecraft(マインクラフト)」用ワールドデータを公開したことが話題となりました。普段見ることのできない海底地形をゲームの世界で再現することで、子どもから大人まで気軽に楽しみながら日本の海について学ぶことができます。
これらの事例が示すように、オープンデータは公開することがゴールではありません。地図やGISなどと組み合わせて分かりやすく可視化することで、多くの人が活用できる情報となり、その価値はさらに高まります。
内外地図が取り組むオープンデータの利活用支援
オープンデータは、数値や一覧表のままでは理解しにくいものも少なくありません。そこで、地図上に可視化することで、地域の特徴や課題、人や施設との位置関係などが直感的に把握できるようになります。
当社は、地図・GIS分野で培ってきた技術を活かし、オープンデータを「見える化」しています。これにより、多くの人が活用できる情報へと変え、行政や企業、地域社会での利活用を支援しています。
また、国土数値情報ダウンロードサイトやAOMI(Atlas of Ocean Microplastics)などの保守・運用を通じて、国のオープンデータ提供基盤の安定した情報発信を支えています。※
こうした取り組みを通じて、当社はオープンデータを「公開する仕組み」と「活用しやすい形で届ける仕組み」の両面から、行政情報がより多くの方に利用される環境づくりに取り組んでいます。
おわりに
オープンデータは、行政だけのものではありません。地域を知ること、防災に備えること、新たなサービスを生み出すこと、教育に活用することなど、その可能性はますます広がっています。
これからは、膨大な情報があふれる現代社会において、「データを持つ」時代から、「データを活用する」時代へと変わっていきます。身近なオープンデータに触れ、その価値を知ることが、新たなアイデアや課題解決につながる第一歩となるかもしれません。さらに、地図と組み合わせることで、数字や文字だけでは見えてこなかった地域の特徴や課題を「見える化」し、新たな気づきや地域の未来を考えるきっかけにもつながります。
オープンデータは、地域や社会の課題を解決するための貴重な資産です。当社はこれからも、地図と地理空間情報の技術を活かし、オープンデータの価値をより多くの人へ届けるとともに、社会に役立つ情報基盤づくりに貢献してまいります。
ぜひ一度、公開されているオープンデータをご覧いただき、その可能性を体感してみてはいかがでしょうか。
※掲載時点(令和8年度)の業務実績に基づく記載です。
<今回ご紹介したサイト>
①国土数値情報ダウンロードサイト https://nlftp.mlit.go.jp/ksj/
②不動産情報ライブラリ https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
③AOMI(Atlas of Ocean Microplastics) https://aomi.env.go.jp/
④Minecraftワールド https://www1.kaiho.mlit.go.jp/Minecraft/jhodminecraft.html